この記事で分かること!
【開業失敗ポイント7選】
- 基本の技術と知識の不足
- 時間厳守はお客様と自分の為
- サロンが衛生的ではない
- 価格設定が安すぎる
- 接客態度が正しくない
- 経費の使いすぎ
- 集客力がない
こんにちは
ネイルサロンを開業するうえで失敗ポイントをまとめました。
これから開業予定の方・独立に興味がある・フリーランスを目指している・そんなネイリスト様の参考になればと思います。
今だから笑える失敗談も有り!
【ネイリスト開業】これをやったら失敗する!?|開業失敗ポイント7選
①基本の技術と知識の不足
開業する時の技術レベルは適切ですか?
近年、独学でネイルを学び自宅サロンなどで開業される方を多く見ます。
ネイリストは国家資格ではないので、免許がないとネイリストになれないわけではありません。
ですが、実際に知識不足・技術不足によるクレーム・口コミの低評価などが出てしまった場合、1度落とした評判を取り戻すのは難しくなります。
それらを回避する為にもベースとなる知識や技術を最低限学ぶ事はとても重要です。
ネイリスト検定はそういったトラブルを軽減するために、日本ネイリスト協会が定めた1つの基準です。技術・知識共に最低限のレベルを取得する事は、先の自分を守る事にも繋がります。
なぜなら、ネイルスクールは検定を取得するために特化した内容が最短で学べます。お金も時間もかかる事なので、できるだけ最短で合格したいですよね?
また経験豊富な講師のもとで学ぶことで、それ相応の体験談も聞くことができます。リアルな情報が聞けて・技術も学べるのであれば、スクールに通うメリットとしては大きいです。
また、スクールを卒業してもサロンワークは初心者ですので、できれば実務経験を最低でも1年は積んでおくことが理想です。
実際のトラブルの対処やクレーム防止のトーク・時短ワークなどの流れなどは経験でしか培えないオリジナルスキルになります。
それらをきちんと身につけてから開業をすることで、お客様満足度・ネイリストのストレス軽減にも繋がると思います。
やはり技術の世界です。きちんとした土台づくりは必要ですね!
②時間厳守はお客様と自分の為
いうまでもなく。
お客様は大切な時間を使って数あるネイルサロンの中から、選んで来店してくださいます。
ネイル施術の時間は平均2時間と長めです。今日のお客様の用事・何時までに帰りたいなど、必ずお聞きし約束は必ず守るように努めましょう。
サロン側の都合(前の方が推している・施術時間が長い)などお客様には関係ありません。思いもよらぬ時間を過ごされないよう普段から時間内施術を徹底しましょう。
新人の場合、なかなか時間内に施術が終われないなどの悩みがあると思います。
その解決方法は、とにかく数をこなす事。シンプルですが技術の向上はいきなりUPしません。
毎日今日の反省を振り返り、課題をクリアしていく事で技術レベルもUPし、自ずと自身も身につきます。
時間に関してのクレームは取り戻せないので特に細心の注意を測りましょう。
③サロンが衛生的ではない
ネイリストの感覚は麻痺しているので注意が必要です。
自分が初めてネイルサロンに行ったと、常に考えてください。
「玄関」「サロン内」「ネイルテーブル」「床」「トイレ」など、「ダストや髪の毛・爪」などが落ちていていたら、不衛生で嫌な気分になりますよね?
ですが、毎日働いているネイリストはネイルのダストや爪に慣れてしまいがちです。汚い物という認識が一般の方より低くなってしまうのです。
実際に、FOOTのお客様から『汚い足でごめんなさいね』と言われた事はないでしょうか?
私は、夏のFOOTネイルが沢山でる時期、1年足のお手入れを放置したお客様に必ず言われます。
お客様のその気持ち、もちろん分かります。
ですが、毎日当たり前のように他人の足を触っている私は、全くと言っていいほど汚いと思った事はもうないです。
それくらい感覚が麻痺しているという事です!
ネイリスト側の衛生的の基準をお客様目線で見るように心がけて、日々のお掃除をしましょう。
またネイルサロン衛生管理士は4時間ほどの講習を受けるだけで1日で取得できますので必ず取得していきましょう。
④価格設定が安すぎる
開業する時に必ず決めなきゃいけないことは『メニュー構成と料金』です。
一体いくらに設定したら正解なんだ?と悩んでしまう方がほとんどなのではないでしょうか。
初めてのことですから当たり前です。私もその一人でした。
【よくある失敗例として】
- 極端な低単価1一人3000(施術時間2時間)などで設定、やってもやっても経費に消えてお金が残らないなんてことも
- 逆に、一人2万円などの高単価にして、施術レベルと合っていない=お客様の満足につながらないと言った結果になることも
- 近隣店舗との料金設定が違いすぎる(低価格帯の多い地域で高単価店など)
- お友達価格から通常価格に上げる事ができない(割引期間を最初に決めると良い)
【具体的に書き出してみる】
- 自分がいくら稼ぎたいか?
- 技術ラベルと価格が合っているか?
- 出したい店舗・サロンの周辺の相場はいくらか?
- 家賃・光熱費・材料費はどれくらいか?技術向上により単価を上げる
- 看板メニューは何か?(ジェル・スカルプ・巻き爪・ケア・育爪など)
- メニューの相場(オフあり?オフ無料?他店オフ無料?など)
- 施術時間と単価の比較(大体の平均を決めておくとブレない60分5,000など)
などなど書き出して、自分ならどのレベルでサロン運営できるかを考える事が重要です。
もし結果的にわからないとなった場合、民間の独立支援センターなどで無料で相談に乗ってくれる機関がありますので、まずはそちらを頼ってみるのもとても勉強になります。
⑤接客態度が正しくない
ネイルはメニューにもよりますが、1〜2時間と長時間と施術になります。
お客様と長い時間対面で接することで、気をつけなくてはいけない事、それは『お客様は見ている』という事です。
ネイリストは、施術をしながら(下を向きながら)の会話ですが、お客様はネイリストの頭や手、顔の表情を見ながら会話をしています。
いくら時間に追われても、細かい作業で息を止めて集中していいても、お客様に不快な思いをさせてはいけません。
よくある不愉快ポイントをご紹介します。
- 敬語が使えない(タメ口)
- 初対面なのに友達接客(語尾を伸ばす)
- 話に夢中になり手が止まる(お客様気が付きます)
- 時間がかかり過ぎる(サロン時間ではなく、お客様の予定を考える)
- お客様の手を雑に扱う(やりにくくても強く引っ張らない・イライラしない)
- 眉間にシワを寄せる(マスクをしているので機嫌が悪そうに見える)
- お客様の足を蹴らない(しっかり下半身にも集中する)
- 痛くないか?熱くないか?(お客様は我慢しがちです必ず確認しながら行う)
などなど、出したらキリが無いのですが、基本的には自分がされたら嫌なことを想像してみると気づきやすいと思います。
また、実際に他のサロンに行ってみて、体験するのもオススメです!
技術など照らし合わせることもできるので大切ですね!
⑥経費の使いすぎ
材料費は適切な量を揃えましょう。
初めのうちはあまり多くのカラーを揃えなくてもいいと思います。
ジェルが主流になっている現代でカラーを揃える場合、季節ごとに新色やシーズンのトレンドカラーなど毎年必ず増えていきます。
また、お客様の年齢層やお仕事の種類によってよく使うカラーは異なります。
その場合、最初の頃に揃えたカラーはあまり出なくなったり、全く使わないカラーがでてきたりします。
お客様の系統やアートの系統がある程度定まったらそれに合わせて少しずつ増やしていくと良いと思います。
ジェルメーカーもどんどん新しいメーカーのジェルが増えてきています。使ってみたいジェルができたり、有名講師のオリジナルなど魅力的な商材で溢れてきます。
まずは、30〜50色程度のジェルカラーと20〜30色のラメカラーその他パーツで運営していけると思います。
大体3ヶ月から半年くらいの目安でお客様はカラーや見本に飽きてきます。
そのタイミングで『夏の新色10色入荷』や『最新アート登場』など、SNSやLINEなどで発信し、お客様の楽しみを広げていけると良いですね!
その楽しみ(ワクワク)が次回予約のきっかけにもなってきます。
【私が実際に開業した時】
- ジェルカラー30色
- ラメカラー30色
- 各種ストーン・パーツ
- アート見本100セット作成してオープン
- 物販商品(オイル・ハンドクリームなど3セットずつ常備)
このような感じで毎月アート見本を10セットずつ作成していきました。
とにかく、お客様がいかに『楽しんで悩めるか?』に重点を置いていました。
なぜなら、私自身ネイルサロンに行ったとき、この中から選んでくださいと言われたアートの数が10セットだった時にガッカリしたのを覚えているからです。
皆さんも常に自分だったら何がワクワクするか?またあのサロンに行きたいとなるか?を考えてみてください
⑦集客力がない
集客に関しては色々な方法があります。
【集客の方法】
- 次回予約
- 紹介を頂く
- SNSによる集客
- ホットペッパー掲載
- Googleマイビジネス
- リスティング広告
- 折り込みチラシ
- 他店にPOPを置いてもらう
- フリーペーパー掲載
- 有名雑誌に掲載
などなど、集客に関しては無料でできるもの〜〇〇万など、お金はいくらでもかけれます。
それなりの予算があるならお金をかけて集客してみるのもありですが、おすすめはしません。
一人で開業し始めるなら、まずは友人や家族など身近な人に来店して頂き、そこから紹介を頂くことで、集客を広げていくことが一番理想的ですね。
開業という新しいチャレンジですので少しずつサロン業務になれていき、評判を上げていくことをおすすめします。
くれぐれも、手一杯の予約やキツキツの時間で詰め込みすぎるのはやめましょう。
『一人=誰も助けてはくれません。』
万が一遅刻や亀裂修復などで時間配分のが大幅に狂い、次のお客様を待たせてしまったなどのトラブルが起きてしまった場合、クレームや悪評判に慣れかねません。
余裕がなくなると人はミスもしやすくなります。修正にさらに時間が掛かってしまうのは想像がつきますね!
集客に関して、こちらの記事も参考にして頂けるとお役に立てるかと思います。
【おまけ】今だから笑える失敗談
お客様の新品の靴にマニキュアぶちまける
新人の頃の話です。
お客様のブランドの靴にマニキュアをぶちまけました。
私が働いていたのは銀座の百貨店内のネイルブース。
その日は激混みで五人いたスタッフみんなが絶対に時間内に施術を終わらせなくてはいけませんでした。一人でも時間を押してしまうと最後までずーっとお客様をお待たせすることになります。
そんな時、きちんと閉めなかったマニキュアを床に落としてしまいました。
マニキュアは落ちた瞬間『パーン』と音を立てて割れ床に飛び散り最悪の状態に。
恐る恐る、お客様の足元を確認。。。
『パ、パンプスに飛んでる』
『ひ〜。どーしよ〜〜〜〜』
半泣きでとっさにとった行動は、『除光液で拭く!』←バカヤロウ。
はい。吹いた瞬間にパンプスのデザインカラーが落ちました(涙)
パンプスは買ったばかりの卑弥呼のパンプス(新作)。サイズ22,0センチ。
終わった。。。
『卑弥呼』の靴は量産タイプの靴ではなく、しかも22.0は元々数が少ない。
一旦、おでこ擦り切れるくらい謝ってみましたが、お客様も『買ったばかりだから、大丈夫だよ!って言えなくてごめんね』と気遣ってくださり。当たり前ですが弁償することに。
お客様が購入した店ではラスト1足を購入したとの情報に絶句。
そして時間は閉店間近。今いる百貨店に「卑弥呼』はあるのか、そして同じデザインの22.0サイズ(白)。確認してもらうこと。。。10分。15分。2。。
『22.0センチの(白)1足だけ在庫ありました!!』との連絡。
『よかったぁ〜〜』腰ぬけたとはこの事。
本当〜に救われました。
この日から、キャップは必ず使い終わったら即閉める!を18年たった今でも心がけています。
今回の失敗談はこんな感じです。ネイル記事に【おまけ】で赤裸々体験談をお裾分けしています。興味があれば是非ほかの体験談も参考になさってみて下さい(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
失敗しやすい開業方法7選
- 基本の技術と知識の不足
- 時間厳守はお客様と自分の為
- サロンが衛生的ではない
- 価格設定が安すぎる
- 接客態度が正しくない
- 経費の使いすぎ
- 集客力がない
こうやって文字に起こしてみると当たり前のことばかりですが、実際に日々の業務に追われていると、お客様目線をついつい忘れてしまい、評判を落としてしまうことがあります。
技術不足などのトラブルは、成長過程であれば失敗を経験し向上することは必要になって来ますが、誰でもできるお客様目線での接客や、少しの気配りでのクレームは勿体無いと思います。
わざわざ経験しなくても良いこともありますね!
これから開業に向けて頑張っている方、またすでに開業されている方は、再度見直してより良いサロンづくりに役立てていただけたら嬉しいです。